卒業生からのメッセージ

社会で活躍している本学科の卒業生・修了生からのメッセージを紹介します.

 

鳥越 信孝 (2006年3月修了)
任天堂株式会社
プログラマ

仕事の内容
  • SDK,ユーティリティライブラリ,ツール等,自社プラットフォーム向けのゲーム開発環境の制作およびメンテナンスを行っています. プログラム言語は主にC,C++を使用しています.

 


 僕は山梨大学に入学する前からゲームプログラマとして働くのが夢でした.進学先を選ぶ時も当然,夢の実現に役立ちそうな大学を選んだのですが,山梨大学はそんな僕の期待を裏切ることなく,様々な貴重な知識,経験を僕に与えてくれました.

 学部では数学などの基礎分野から,プログラミングやネットワークなどの計算機科学,さらに人間の感性に関することまで様々なことを学び,大学院に進学してからは主にコンピュータ・グラフィックスの研究を行いました.別にゲームの作り方を教えてくれたわけではないですが,まるで僕みたいな学生のためにあるような学び舎だったと,ゲーム会社で働くようになった今でも切に感じています.「どんな設計にしたらみんなの使い易いモノが出来るか」なんて,そのままゲームなどのソフトウェア作りに応用出来そうじゃないですか?

 もちろん,大学で学ぶこと全てが,社会に出て直接役に立つわけではありません.でも一見無関係とも思えることが,実は仕事の効率をぐっと高めてくれたり,行き詰ったりした時に打開策となる重要なヒントをくれたりするのです.ただ単位を取るために勉強するなんて勿体ない.同じだけ時間を消費するなら,しっかり知識として身に付けた方が断然お得なのは明らかです. 大学という場所は自分に磨きをかける絶好の環境です.長期休暇には宿題もなく,自由な時間は余るほどあります.恵まれた環境をフルに活かして,思う存分経験値を稼いで下さい.夢は,きっと叶う!


 

普久原 弓子 (2005年3月卒業)
沖縄市役所 情報システム推進課

仕事の内容
  • 住民基本台帳ネットワークシステムの運営・管理(ホスト管理)
  • 住基システムにおいての住民情報の抽出,帳票打出し
  • システム開発(COBOL 言語を使用)
  • 庁内基幹系ネットワーク管理

 私は CG 技術を学ぶため,山梨大学を選びました.入学後からプログラミングの基礎を学び,主に C 言語を通して CG の作成を行いました.4 年生になり研究室に入ってからは,3 次元アニメーションにおいて CG 技術の研究に力を注ぎました.高校生のときに思い描いていたアプリケーションソフトを使用する CG 制作とは違いましたが,ソフトを使用せずともプログラムを組めることで,CG 技術の仕組みを学べ,様々な可能性が広がりました.

 大学卒業後は,映像の仕事に前々から興味を持っていたため,テレビ番組制作会社にてアシスタントディレクターとして番組制作に携わりました.直接プログラムを組むことはありませんでしたが,プレゼンや資料作成を行なうことが多く,その際に大学時代に培ったプレゼン能力や資料作成能力などを発揮することが出来ました.しかし,当初抱いていた理想と現実の違いに悩むようになり,次の仕事を探すことにしました.

  現在,沖縄市役所にて住基ネットシステムの運用,開発をしています.市役所での開発言語は大学で触ったことがない COBOL だったため,当初は戸惑いがありました.しかし,大学にてプログラミングの基礎を学んでいたことで,すぐに対応できるようになり,今では他部署の依頼に応じてプログラムを作成しています.これもロジックの組み立て方や考え方を大学で勉強できたおかげと思います.

  正直,プログラミングの勉強はとても大変です.大学に入ってから初めて学ぶことが多く,よく友人と大学の実習室で夜中までプログラミングの勉強をしていました.しかし,それらを友人と学び,乗り越えたことで仲間意識が強くなったと思います.大学で一緒に勉強してきた仲間は,卒業後も定期的に集って飲みに行ったり,困ったことがあれば相談にも乗ってくれたりととても大切な仲間になりました.これから山梨大学を目指している皆さんもぜひ,山梨大学で大切な仲間を作ってほしいと思います.

  最後に皆さんへ,学生生活で勉強したことや経験したことは何ひとつ無駄にはなりません.自分自身のやりたいことや興味のもったこと,どんどんチャレンジしてください.やって駄目でも,次があります.やらないで諦めるよりは,まずはやってみて欲しいと思います.


 

深澤 賢至 (2004年3月 修了)
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
ネットワークエンジニアリング(技術系業務)

仕事の内容
  • ドコモの移動通信ネットワークの維持・管理等
  • ドコモの移動通信ネットワーク設備のサービス中断故障を削減するための対策立案

 私は学部では音響を,大学院では IP ネットワークの研究を行いました.論文を仕上げるためには,自身の研究の有意性を示さなければならず,その過程を通じて資料作成・プレゼンテーション・論理的思考スキル,さらに議論する力の土台が構築できました.これらのスキルは,ビジネスパーソンにとっても重要な要素です.

 私は学部 3 年生頃から,将来はグローバル社会で通用する人材になりたいと思うようになり,大学院在籍中に,山梨大学の交換留学制度を利用してシドニー工科大学へ 1 年間留学しました.語学はもちろん,ホームステイ,オーストラリア人とのハウスシェア,現地友人との旅行等,日本では経験できない密度の濃い一年間を過ごすことができました.

  山梨大学をこれから目指す高校生・在学生の方々には,学生の時にしかできないことを沢山経験して頂きたいと思います. 私の場合は,それらが 『研究活動』, 『留学』, 『部活動(水泳部)』 でした.バイト経験も必要ですが,バイト代で車が買えたとしても学生のときにしかできないことをしなかったのでは,社会人になってからの大学時代の満足度が全然違うと思います.

  山梨大学には私の価値観・人生に影響を与えてくださった先生方が沢山いらっしゃり,熱意,チャレンジ精神,そしてまず行動する事を意識すれば目標に近づける事を学びました.ぜひ皆さんには,山梨大学で将来を見据えた有意義な学生生活を送って頂きたいと思います.


在学生からのメッセージ

本学科に在籍している現役の学生からのメッセージを紹介します.

 

林 直弥 (2006年度入学)

クラスのバーベキュー大会で記念撮影.
下段左から2人目が林君です.


 僕が山梨大学コンピュータ・メディア工学科を選んだのはここが地元の国立だということと,伝統ある学科だということが主な理由です.僕は山梨県出身なのでやはり一番近くにある国立大学は候補にありました.進路を悩んでいた時に高校の担任の先生が,山梨大学コンピュータ・メディア工学科は日本で最初の情報工学関連学科の一つで確かな歴史があるからそこらの歴史が浅くちょっと偏差値が高いような学校よりは安心できる,と教えてくれました.実際に入学してみると,カリキュラムがとても充実していることが分かりました.先生方が非常にアクティブに活動されていて,常に学校をより良くして行こうとなさっています.

 僕はコンピュータには詳しくなかったのでこの学科でやっていけるか少し不安でしたが,専門的な授業はだいたい 40 名前後の人数(高校のクラスとほとんど変わりませんね!)で,先生やアシスタントの方々が基本から丁寧に教えてくれますので,大学に入る前から勉強していた人との差は結構すぐ無くなりました.コンピュータに触った事はあまり無いけど興味はあるという僕のような人でも安心です.

 実際の講義の内容は,CG や,プログラミング,アルゴリズム,コンピュータの歴史から,学科の先生はどういう研究をしているかというガイダンス的なものまであり,徐々に馴染めるように配慮されています.聞きなれない,アルゴリズムやプログラミングといった単語があって不安に思う方もいるかもしれませんが,プログラミング実習などでは担当の先生だけではなくアシスタント(大学院生)の方もいて,親切に教えてくれます.実際にプログラムを組むのは大変ですが,完成した時はかなり嬉しかったりもします.

 山梨大学では一般教養科目も充実していて,心理学や法律,経済学,歴史等,大学に来ていなければなかなか学べない知識も勉強できます.心理学にちょっと興味がある,企業経営を学んでみたい,など興味はあったけど機会がなくて勉強できなかったことをやってみるのもいいと思います.ちょっと変わった授業でアウトドアの授業もあって,僕はアラスカに行ってオーロラを見たり,犬ぞりに乗ったりして楽しみました.こういう旅行は大学生のうちにしか出来ないと思うので,興味のある方は是非チャレンジしてみてください.

 最後に,大学ではいろんなことが学べて,いろんなことを学ばない事も出来ます.皆さんにぜひ山梨大学に入学してもらって,たくさん勉強して,キャンパスライフを思う存分楽しんでほしいと思います.


 

中澤 由布 (2004年度入学)

郷研究室のメンバーと一緒に撮影.
下段中央が中澤さんです.


 私の自宅には私が小学生だった頃からパソコンがあり,その頃からワープロやペイント,音楽編集のソフトウェアなどを遊びに使っていました.大学受験の際この学科を選んだのは,コンピュータについてもっと詳しく知りたくなったからです.それまではソフトウェアを利用するだけで,コンピュータの内部構造やソフトウェアの開発に関する知識はまったく持っていませんでした.そのため学科で学ぶ前から出来たことといえばタッチタイピングくらいで,ほとんどは初めてのことばかりでした.

 大学は高校とは違い専門的な知識を学ぶ場と考えていましたが,入学したばかりの頃,一年生向けに開講される講義で扱われるものは代数学や統計学,物理,英語などの基礎的な科目で,意外と高校生のころと変わらない感覚で講義を受けていました.目新しいものにはプログラミングがありましたたが,プログラミングも”Hello world!” という文字列を画面に表示するということから始まり,最初から高度な課題を出されて四苦八苦するということもありませんでした.

 そのような基礎的な内容を学習している間は,新しいことを覚える楽しみはありましたが,コンピュータに関する専門的な知識を得ていることや自分が使ってきたような市販のソフトウェアがそれらの技術によって作られていることを実感できていませんでした.

 私が得たプログラミングなどの知識をソフトウェアの開発に実際に活かせるのだと最初に感じたのは,画像処理を行うソフトウェアを作成する実習を行ったときです.自分の作ったプログラムが,写真画像を拡大や回転させたり鉛筆画やエンボス風の画像に変化させたりと,それまで私が利用してきた写真加工用のソフトウェアのように動いたときには感動しました.

 しかし大学での講義を通じて私がもっと嬉しく感じたのは,曲線を描いたりCGを画面に表示したりするプログラムの中や,実験結果をまとめたりすることに,代数や統計の知識が使われていることがわかったことです.私は高校生の頃から数学や物理にパズルのような面白さを感じていたので,実生活に結びつけにくいこれらの科目を学ぶ意味についてあまり疑問を持たずにはいましたが,実際に何に活用することができるのかをみつけたことは嬉しい発見でした.私はこの学科で,コンピュータに関する知識だけではなく勉強する意義を学んだと思っています.